続き。
2005年1月20日ふと見つけた日記から。
ttp://d.hatena.ne.jp/amegriff/20041005#1096936185
ええと「謝罪します」と言わないと謝ったことにならないわけで。「この度はまことに申し訳ありませんでした、今後このようなことが起こらないように最新の注意を払います」みたいなことを言っても謝ったことにはならないらしい。
いろいろ香ばしいこと言ってるので、暇なら見るといいかも。
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ええと「謝罪します」と言わないと謝ったことにならないわけで。「この度はまことに申し訳ありませんでした、今後このようなことが起こらないように最新の注意を払います」みたいなことを言っても謝ったことにはならないらしい。
いろいろ香ばしいこと言ってるので、暇なら見るといいかも。
3,当惑。
「ふぅ…。」
生徒会室の、ふかふかな椅子に体を深く埋めながら、私は今日何度目か数えるのも煩わしくなるほど繰り返した溜息を吐き出した。
綺麗に整備された中庭を通って帰宅していく、私に投票したであろう生徒をちょっと怨恨の視線で追いながら、また溜息。
「ぅーぁー、なんでちゃんと断りきれなかったんだろうなぁ…。」
今更後悔してもしかたないけどちょっとだけ遥さんの、甘酸っぱいような香水の匂いがする椅子に身を埋めて目をつぶる。
最近の忙しさのせいか、ストレスのせいか。
肩には何かが憑いてるような重さと、お腹に鈍痛まで。
気を抜くと眠っちゃいそうなくらい疲れている体に言い聞かせて、立候補したときのことを思い出してみた。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「なっちゃんも生徒会選挙立候補してみない?」
中学の頃からお世話になってた遥先輩にそんな話をされたのは、立候補締め切りのほんの3日前。
もともとこの先輩に憧れて先輩の所属してた剣道部に入部して、中学では散々もまれたり、可愛がられたりで、結局そのままずるずると同じ高校に通って。
「先輩、って堅苦しいからせめてさん付けでよんでね?」
って言われたときはちょっと泣いたりもした。
「一番大切な先輩は誰?」って聞かれたら迷わずこの人の名前を出せるくらい尊敬してるし、好きな先輩だ。去年の選挙では、先輩直々の指名を受けて選挙の責任者もやったし。
ともかく、生徒会長に無事立候補して、もうすぐ任期が終わる先輩の言い訳はこうだ。
「いっつも私の後ろに居てくれて、何があってもなっちゃんにだったら安心して任せられるから」
だそうだ。正直、私は感動したよ?
だってそんな風に言われたら仮にも尊敬してる先輩だもん「任せてください!」って言いたくなっちゃうと思わない?
すぐに私には無理だ、って思って撤回を申し入れたけど、毎回のようにボイスレコーダの「任せてください!」を再生されちゃって、半分諦めてまた申し入れて、の繰り返し。
ぇーっと、何処まで思い出したんだっけ…?
(…ちゃんー、ちーちゃんー?)
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「ん・・・遥さん…?」
いけないいけない、ちょっと寝てたみたいだ…。
ほんのり肌寒さを感じるくらいに冷えた生徒会室は、薄暗がりに包まれて。外は夕焼け小焼けのまっかっか、って感じに赤く染まってた。2時間くらい寝てたのかな…?って思いながら、眠たい目を擦りながらふと思う。
「ってか…顔近すぎっ!」
すぐ目の前に映る遥さんを押しのけて、また溜息。
「だってー、ちーちゃんの寝顔可愛かったし…。それともアレかな、私に見られると嫌ってこと?」
にこにこしながら、そんなことを言われると怒る気すら失せる、っていうか、もともとこのひとには逆らえないような気がしないでも…。
「それにねー、ちょっと私も悪かったかなー、って思ってるんだよ?昔っからちーちゃん私の言うことは何だかんだいってちゃんとやってくれてたしねー。だから、ちょっと起こすの躊躇っちゃって」
屈託なく笑う遥さんをみて、ちょっとだけ苦笑いを返す。
なんだかんだいってこのヒトには敵わないなー、って思って。
いつものアレで、痛むお腹をさすりながら、そう思って笑いかけた。
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