短文書こうぜ、のやつ。
2005年1月17日全5話な予定。予定は未定です、悪しからず。
現在 ぼあー氏、朔月氏、肉氏が参加表明してくれてます。多謝
恒例の人物紹介から。
信濃 千夏 主人公。今回現職生徒会長彩華の陰謀により選挙に立候補してしまう。
綾小路 遥 生徒会長。カリスマ性抜群な彼女は、生徒内に信者も多い。
おまけに非公式ファンクラブさえあるっていううわさ。
三谷 透子 千夏の親友。容姿端麗明朗活発頭脳明晰。
オマケに人当たりもよく…なのだが、物事を裏から支配するのがすき。
但馬 怜奈 千夏と透子の担任教官。ぼんきゅっぼん、で眼鏡愛用者。
おっとりとした性格で、その手のファンも多い。らしい。
#共学なのに男子生徒が殆ど出てこないのは作者の趣味。らしい。
現在 ぼあー氏、朔月氏、肉氏が参加表明してくれてます。多謝
恒例の人物紹介から。
信濃 千夏 主人公。今回現職生徒会長彩華の陰謀により選挙に立候補してしまう。
綾小路 遥 生徒会長。カリスマ性抜群な彼女は、生徒内に信者も多い。
おまけに非公式ファンクラブさえあるっていううわさ。
三谷 透子 千夏の親友。容姿端麗明朗活発頭脳明晰。
オマケに人当たりもよく…なのだが、物事を裏から支配するのがすき。
但馬 怜奈 千夏と透子の担任教官。ぼんきゅっぼん、で眼鏡愛用者。
おっとりとした性格で、その手のファンも多い。らしい。
#共学なのに男子生徒が殆ど出てこないのは作者の趣味。らしい。
「ごきげんよう」
「ごきげんよう」
爽やかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
マリア様のお庭に集う乙女達が、今日も天使のような無垢な笑顔で、背の高い門を潜り抜けていく
でも、そんなのはただの幻想。
華族の令嬢のために作られたというこの学園も、今では時代の流れに沿って共学になった、ただの名門私立校なのだ。
そんな名門私立校に通う私、信濃千夏は先輩の陰謀のせいで生徒会長選挙に推薦されて今日は投票日。
仕方なく頑張ってはみたけれど、出来れば当選したくないなぁ、っていうのが本音。
さてはて、どうなることやら・…。
1,選挙
--------それでは、各立候補者の最終演説をこれで終わりにします。生徒の皆さんは、学年ごとに決められた時間帯に投票をして下さい。尚、先生方の投票時間は,,,,,
全校生徒が集まった体育館に、現生徒会長の、遥先輩のアナウンスが入る。
一応千夏の中では「好きな先輩」に分類されるのだけど、今回の選挙は先輩のせいで立候補しちゃったし…なんだかなぁ、って感じるところもあったり。
小さなため息をつきながら、ステージから降りてクラスの輪に近づく。
「御疲れ様。なかなかいい演説だったぞぉー」
突然後ろから千夏の頭をぐりぐりっ、ってやりながら声をかけてきたのは親友の透子。
明るくって、長くてさらさらなロングヘアが綺麗で、美人で。それでいて嫌な子じゃなくって。なんていうか私の親友、っていうのが信じられないようないい子。
彼女曰く「本当は私よりも千夏のほうが皆から人気あるんだぞ」らしいけど…どこまでが本当のことやら。
「でもねー、あんまり溜息ばっかりついてるとシアワセが逃げちゃうんだぞー?」
ちょっとおどけながらそんな意味深なことを言う彼女が、割と好きだったりもする。
「ううん、ただちょっと疲れちゃって。ほら、遥先輩のせいで立候補締め切りギリギリに私出てきたでしょ?何も考えて無かったのに突然そういうことになっちゃってたから、疲れ溜まっちゃって・・・・」
半分笑いながら言う千夏のを労わるように透子が続ける。
「ぁー、それで最後の演説が終わって一気に疲れが出た、と。いいですねぇー、当選確定なお嬢様は」
「もー、なんでそんなこと言うのー?私なんかが当選するわけないでしょー?」
笑いながら答えを返す千夏に向かって、彼女はとんでもないことを言うのだった。
「あれ、知らないの?千夏の支持率が7割超えてること」
…は?この子は何を言うのだろう。平凡、を絵に描いたような生活をおくってる私に限って、そんなこ…
「何より、現生徒会長のお墨付きだもんねー。ほら、綾小路先輩ってなんていうかオーラ感じるでしょ?そんなカリスマが推薦するんだもん、人気が出ないわけないぢゃんーw」
私の思考をさえぎって、次々に絶望的な言葉をその綺麗な口から紡ぎだしてくれる。
「…はぅ。でもでもー、私に生徒会長なんて務まるわけが…」
10代の乙女の至極まっとうな悩みを吐けば
「だいっじょーぶ、私が後ろから生徒会を操ってあげるからー。千夏は私の人形やってればい・い・の」
って頬をよせて耳元で囁きながら、千夏の頬を指先でなぞる。
思わず身を捩って距離をとりながら、思うのだった。
ぁーっ、こんなんで大丈夫なの私…っ!
2,開票
「せんせー、私当選したくないですぅ…」
思いっきりごろにゃんっ、ってなって千夏に抱きつかれてるのは、担任の但馬怜奈先生。
ふとしたきっかけから、千夏と仲良しな先生なのだが…その話は後々語ることにしよう。(一応断っておくが、ピンク色な関係ではない。)
教官室のふかふかなソファーで、ダイスキな先生に泣きついているようだ。
「んー、でもねぇ…先生は千夏ちゃんならちゃんと頑張れると思うよ?」
ゆっくりと千夏の頭を撫でながら、どこか思案げに怜奈は言う。
「千夏ちゃんはなんだかんだ言いながらやることはやるこだと先生信じてるし…。ね、がんばろ?」
長いものには巻かれろ、と昔から言うし(何か違う気もするが)怜奈先生が言うとおり、諦めて頑張るのも一手だろう。
でも、頭では理解していてもやりたくないコトだってあるのだ。
でも悪いのは遥先輩の押しに負けた私だし…。
ぐるぐると思考を展開して、結局思考停止。それの繰り返しで、何時までたっても考えが纏まらない。
頭を撫でてくれる優しい手を止めて、怜奈先生が言った。
「それに…悪いけど千夏ちゃんの当選はほぼ確定だし…実を言うと私も千夏ちゃんに投票しちゃたしね」
悪びれずも言う彼女を怒るわけにも行かず、ただ大きな溜息を吐き出した。
「せんせぃのばかぁー・・・。」
柔らかい膝に顔を埋めて、ただいじけるくらいしか今の千夏にできることはなかったのだった。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「こんこん…失礼しまーっす。千夏来てませんかー?」
同じような問答を5回くらい先生と繰り返したところで、透子が迎えに来たようだ。
不思議に思って昔なんで千夏が何処にいるかを聞いたとき、
曰く「千夏がどこにいるかくらい、手に取るように解っちゃうにゃー。コレも愛ってやつ?」
らしい。楽しそうな透子をを見て、その時は溜息しか出なかったけど、後で問い詰める必要があるかもしれない。
「千夏ちゃん?一応居ることには居るけど…溶けちゃってるよ〜。コレ動かすのは大変だと思うけど…。」
怜奈先生の言うとおり、柔らかで暖かい日差しと先生の膝の魔力と、ソファーの心地よさのせいで、横になった体を動かす気にまったくなれない。
「ぁっ、大丈夫ですよぉー。ほら、スカート捲ればすぐ動きますから(ぴらっ)。わぉっ、今日はライトb…」
「ぅぁぁぁぁっ、言うな言うな言うな言うなっ!」
人のスカートを無遠慮に捲り上げる彼女を蹴りあげながら、体を跳ね上げる。
「うんうん、相変わらず良い蹴りしてる・・・。そうやって慌てる所も可愛いにゃぁー」
ふざけた口調で返す透子が、何処無く憎らしく見えた。
ふしゅぅぅ・・・って威嚇しながら、千夏が言葉を続ける。
「で…何の用さぁ…。今日、午後の授業は無いはずだし、透子と一緒に御飯食べる約束もしてないよー?」
「やっだなぁー、今年は異常な人数の選管委員の立候補あったから、開票が終わったんだよー。」
…嫌な予感がした。思わず耳を塞ぎそうになる自分を抑えて、続きを聞く。
「おめでとう、千夏たん♪支持率87%で千夏の圧勝だよ♪」
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