調整豆乳/MEGMILK
2005年1月3日・優季
19歳,某国立大1年生。微妙にSッ気があるらしい。
変なテンションで暴走すること多々。
アマレス日本女王
・沙那
優季の妹で、2つ違い。基本的によくできた妹、なのだが
お酒が入ると姉譲りな変なテンションに。
ちなみに本編では酒入ってます
後編はまた明日
某所に投げ込んだものを改変。
ネタの臭いを極力抑えてみました。
ていうかコレ書いたとき5時間くらいかかったなぁ。。。w
19歳,某国立大1年生。微妙にSッ気があるらしい。
変なテンションで暴走すること多々。
アマレス日本女王
・沙那
優季の妹で、2つ違い。基本的によくできた妹、なのだが
お酒が入ると姉譲りな変なテンションに。
ちなみに本編では酒入ってます
「くはッ!?」
沙那の喉が大きく反った。がり、と茶室の畳に爪を立てる。
「どうしたの?」
沙那の下半身に延ばしていた指を止め、優季がコタツの中から顔を出した。
「痛……もっと……優し……く……ひぅッ!?」
「何言ってるの……こんなに優しくしてるのに不満なの?」
拗ねたような声を上げる優季だったが、沙那には彼女が意地悪に口元を吊り上げている様が容易に想像できた。
その証拠に、彼女を責め苛む指はほんのわずかその強さを増していた。
「随分な言い種ね。人が親切にしてあげてるのに」
パン!
「んあッ!」
優季に足の裏を平手で叩かれ、沙那が悲鳴を上げる。コタツの中でマッサージを受けていたとは言え、まだ血行が十分に通わない痺れの残る足先は敏感に反応した。
「大体、なんでしもやけなんかするの。ブーツ履いてるんでしょ?普段」
「そ、それは……」
微かに痺れる掌をひらひらと翻しながら、優季がコタツの中からどこか上機嫌で這い出してくる。
「なんで、って聞いたんだけど。口がついてないの?それなら」
優季はひょい、とコタツの上の最後のミカンを取り上げた。
「あ……!」
「このミカンはいらないわね」
楽しげに皮を剥き始める。無遠慮に皮を引き剥がすと、微かなミカンの香りが沙那の鼻をついた。
『食べないか』――「ウホッ、いいミカン」とか『祐●、この蜜柑を受け取りなさい?』「は、はいお姉さま,,,(、、」のキャッチフレーズで知られる、場所も知られていない秘密農園産の厳選された最高品種。どこまでも甘く豊かな香りと味わいで、それでいて郷愁にも似たほんの僅かな酸っぱさで多くの人々を虜にした。世界的な航路が開拓された現在でも輸出は行われず、解禁
日の数日前から販売所には長蛇の列が並び、外国人ではなかなか入所が困難であった。
筆舌に尽くしがたい苦労を経てとある知人から譲り受けた特別な蜜柑なのである。
( -人-).。oO○( 知人の叔父さん「ついに ねんがんの ミカンを てにいれたぞ!」
→ゆずってくれ、たのむ!
ころしてでもうばいとる
そう、かんけいないね
――譲り受けた僅か3個のミカン。ひとつ、またひとつと丹念にその香りと味わいを楽しみ、残った皮も風呂に浸けたり調味料に使ったりと余すところなく満喫しつくし、最後に残った1個を…我が子を慈しむように、満喫するつもりで残されていたミカンだった。
それが今、野草を踏みにじるように蹂躙されつつあった。瞬く間に食らいつくされ、皮と僅かな白いスジしか残らないだろう事は明らかだった。
「お、お姉ちゃん待ってッ!!」
「ん?」
「外で……健康サンダルを履いて……ッく、犬の散歩……してました……ッ」
「フン、それがこのサンダルって訳ね……大体なによ、この『500円』なんて中途半端もいいところな価格シールは」
優季はコタツ脇に投げ出されていたサンダルを履いて畳を踏みにじる。「ぴす」ともの悲しい音がした。
サンダルは裏に無数の突起がついており、歩くたびに足裏の敏感な部分が刺激されるような工夫が施された設計になっていた。地を踏みしめるたびに漏れる、ぴす、ぴす、という音もまた使用者に童心に帰るような高揚感をもたらす為のものか。
「……こんなもの履いて散歩してるって事は……貴女、さてはダイエットしてるわね」
「ッ!?」
沙那が息を呑む。
「しかもケチって500円のサンダル?そんなダイエット法してる子なんて同級生に5人もいなかったわよ」
「くッ……」
沙那の貌が羞恥に染まる――だが、微かに歓喜に似た色が混じっているのを優季は見て取った。
それは恐らく――常道とは異なる方法を選び取ることによる、他人とは違うという屈折した優越感。そして、それを誇ることで浴びせられる好奇と侮蔑を感じたときの被虐、そして敢えて自分を困難な状況に追い込むことで得られる危機感と嗜虐――マゾヒズム。他人よりも弱いという劣等感も、あるいはその表情に含まれるのか。
「――ま……いいわ。約束のご褒美をあげないと……ね」
優季はミカンの房をひとつつまみ上げると、ちろりと先端を舐め上げ、沙那の唇に押し付けた。
彼女の頬がかぁっと染まる。僅かな逡巡の後、それを啣え込んだ。
(あ……)
優季の指先に舌先が触れる。微かに甘く、ミカンの味がした。
――だが、優季はミカンの房を放そうとはしなかった。おずおずと彼女の貌を伺うと、促すような笑みが返る。
「……ん……」
沙那は優季の手を取ると、その白い指先ごとみかんにしゃぶりついた。
指先に醜い歯形を残さぬように注意しつつ舌を這わせ、ミカンを探り当てると先端を甘噛みする。熟れきった果肉が顔を覗かせ、舌にじわりと甘く、そして微かに酸っぱい芳醇な香りが浸みた。
沙那は歓喜に目を細めると、ミカンの房を――優季の指をしゃぶり続けた。茶室に淫靡な水音が響く。
「あ……」
つう、と優季の指が離れ、沙那の唇との間で細く輝く糸を引いた。
「物足りない、って貌ね」
「……」
音もなく糸が途切れる。優季はてらてらと光る指先を舐め上げると、干涸ら
びたように中の果肉を吸い出されたミカンの房の残骸を広告紙で折られたゴミ入れに放り込んだ。
「……でもね、今日は貴女のために……もっといいものを持ってきてるの……」
「え……?」
「ほら……」
優季はポケットから、黒光りするモノを取り出し、沙那に見せつけた。
「…!? そ、それは!」
沙那の喘ぎに、にぃ、と優季が唇の端を吊り上げて返す。
「そう……貴女の大好きな――使い捨てカイロよ」
「ああ……ッ!」
ごくり、と沙那の喉が鳴る。目を潤ませて、差し出されたそれを凝視した。
「欲しそうね――あげてもいいわよ」
優季はそれをぽいと足元――沙那の目の前に投げ出す。
「あッ!?」
沙那は咄嗟に手を伸ばすが、カイロは優季に踏みつけられた。
「お、お願いです!カイロを、その使い捨てカイロをください!」
目尻に涙すら浮かべかけて懇願する沙那を、優季は冷笑で一蹴した。
「ただ、ではだめね」
「――え――?」
「何が欲しいのか――商品名を言いなさい」
後編はまた明日
某所に投げ込んだものを改変。
ネタの臭いを極力抑えてみました。
ていうかコレ書いたとき5時間くらいかかったなぁ。。。w
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